湧く湧く農園の育て屋さん この日のための備忘録
意外と知らない基本的な化学肥料
ようこそ、むらまさです。
当サイトでは備忘録としても更新していきます。毎月1回の講習会の様子と、日頃の栽培近況報告を中心に野菜作りの楽しさと学んだ事をお伝え出来ればと思っております。もし、ご興味湧きましたら、どうぞごゆっくりお過ごし下さい!
(・∀・)________☆sтдят★________(・∀・)
「肥料」。知ってるようでホントは良く理解してないその役割とは何でしょうか?
実は肥料なんて与えなくても作物は育ちます。 w(;`・ω・)w ェェェェエエエエエ工工っ!!!っ
実はコレ、自身が育てている作物にも施肥しているのですが、実はまだまだ十分に理解してない部分も多々ありますよ。皆さんの理解度は如何でしょう?それでは、こんな記事を読んでもらい、願わくば、肥料でお悩みの皆さんもより一層把握してもらいたく。是非、最後まで熟読して頂けたらと思います。╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !
肥料とは?
肥料は、動物も作物も生きるためには栄養の補給が必要不可欠。動物については、栄養補給は主に食べ物を摂取することで行う。一方、作物は光合成を行い、水と二酸化炭素から炭水化物を作り出します。それ以外の植物体を構成する成分は主に根から吸収します Ωヾ(・∀・` )ヘーヘーヘーヘーヘーヘー。前途の通り、肥料なしでも作物は育つと云いうのは、この生育上の環境条件がしっかりしていることが前提です。植物に限らず、作物は根から土壌中の水分と無機成分を、葉から二酸化炭素を取込んで栄養とする。
何だか難しいお話になってきたわよ、大丈夫?
我々が限られたエリアで行う農園や家庭菜園など作物と、自然界で育つ作物とでは養分が不足がちのため育成の成果にバラツキが認められます。それらを解消するため、より美味しく、より収穫量を多くするなど、品種改良した結果、野菜などは育つために多くの人工的な養分が必要。肥料とは、対象の作物の成長に必要な成分のうち、土壌中で不足な成分を補うものをいいます。(´’c。’` )ほほー
せっかくなので、なるべく共有!なるべく伝わりやすく図解でも説明します!
作物の生育に必要な成分
★ 活字が苦手な方は、下表に要約纏めていますので参照願います。
1.水や空気から得る
水と空気から光合成する
光合成に使用される炭素(C)は空気中から、酸素(O)と水素(H)は土中の水分から得る。
炭素(C)
酸素(O)
水素(H)
2.主に根から吸収する
肥料の三要素
作物の栽培に必要な養分は肥料を土壌に補うことによって、作物の成長に大きく影響するので肥料の三要素と云われる「窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)」を有効活用する。栽培の目的や生育の時期など必要に応じて施肥の方法もアレンジしてバランスよく与えることが大切です。
成 分 | 元素記号 | 別 名 | 役 割 |
窒素 | N | 葉肥(はごえ) | 成長初期に多く必要で茎や葉を大きくする |
リン酸 | P | 実肥(みごえ) 花肥(はなごえ) | 根の生育促進や花・実の着きや品質を高める |
カリウム | K | 根肥(ねごえ) | 光合成を促進して繊維を丈夫にする 耐候性や病害虫の抵抗力を高める |
肥料の三要素(大量要素)無機成分|窒素(N)
葉肥(はごえ)と呼ばれ、生育初期の生長期(栄養生長)に多く必要。野菜の茎や葉をつくり、生育を進める役割している。特に、葉菜類や根菜類には必要。
2次要素(中量要素) カルシウム(Ca)
緑素の成分であったり細胞膜を強化。丈夫な作物の育成に不可欠なもの。特に、野菜の細胞などを丈夫にして害虫に強くなる。根の先端の成長を助長。土壌のpH値を上げてアルカリ性にする効果あり。
微量要素
量的には多くなくとも不可欠な要素。不足すると新芽の生育不良や黄化などを引き起こす。
①鉄(Fe) ②マンガン(Mn) ③ほう素(B)
肥料の三要素(大量要素)無機成分|リン酸(P)
実肥(みごえ)、花肥(はなごえ)と呼ばれ、根の伸長促進や花・実の充実(生殖生長)に必要。成長の盛んな部分や花・蕾・種に影響。とくに、冬越しする野菜(玉ねぎ)では根の張りを良くしたり、寒さに強くしたりします。また実をならす野菜は味を良くしたりする効果もあり。
2次要素(中量要素) マグネシウム(Mg)
緑素の成分であったり細胞膜を強化する働き。丈夫な作物の育成に不可欠なもの。特に、葉緑素を構成する。リン酸の助長と資質の生成する。欠乏すると古い葉は葉脈の間が黄化する
微量要素
量的には多くなくとも不可欠な要素。不足すると新芽の生育不良や黄化などを引き起こす。
①亜鉛(Zn) ②モリブデン(Mo) ③銅(Cu)
肥料の三要素(大量要素)無機成分|カリウム(K)
根肥(ねごえ)と呼ばれ、光合成を促進して繊維を丈夫にしたり、暑さ寒さに対する抵抗力をつけたりします。葉や茎を強くする効果があります。果実のつきや育ちも良くし、窒素が効きすぎた場合、それをおさえる効果もあり。サツマイモなどには必要な成分です。
2次要素(中量要素) 硫黄(S)
緑素の成分であったり細胞膜を強化する働き。丈夫な作物の育成に不可欠なもの。特に、硫安や硫酸カリなどは土壌のpH値をさげる。欠乏すると葉が薄くなる。新葉から黄色になり枯れる
微量要素
量的には多くなくとも不可欠な要素。不足すると新芽の生育不良や黄化などを引き起こす。
①塩素(Cl)
この様に、作物に必要な栄養素(16種類の元素)があり、肥料の成分には、作物の成長に欠かせない土壌中の成分13種類に分類される。その必要量に応じて「大量要素」「中量要素」「微量要素」に分類されている。下表に要約纏めていますので参照願います。
作物に必要な栄養素(16種類の元素)
作物が水と空気から取得する栄養素(3種類の元素)
光合成 | 炭素(C) | 酸素(O) | 水素(H) |
作物が肥料や土壌成分から取得する栄養素(13種類の元素)
肥料の大量要素 | 肥料の中量要素 | 肥料の微量要素 | 効 果 |
窒 素 (N) | カルシウム (Ca) | 鉄(Fe) | 酸素(O)の運搬として働きを助長する成分 |
| | | | マンガン(Mn) | 作物自身が光合成する時に必要な成分 |
| | | | ほう素(B) | 根株の成長や実と花つきに必要な成分 |
| | | | ー | 作物自身を丈夫にする 作物内の細胞を強化する |
ー | ー | ー | 茎や葉の生育を促進する 作物自身を大きく育てる |
リン酸 (P) | マグネシウム (Mg) | 亜鉛(Zn) | 作物の成長する速さに関係する成分 |
| | | | モリブデン(Mo) | 窒素(N)の消化吸収を助長する成分 |
| | | | 銅(Cu) | 花や実の付く成熟した株になるための成分 |
| | | | ー | リン酸(P)の吸収を助長する 作物内での酸素(O)を活性化させる |
ー | ー | ー | 花や実の着きや品質を促進させる 根株の生育を促進させる |
カリウム (K) | 硫黄 (S) | 塩素 (Cl) | 作物自身が光合成する時に出す酸素(O)と関係する成分 |
| | | | ー | 根株の脆弱時に付与すると根株の発達を助ける |
ー | ー | ー | 茎や根を丈夫にする 耐候性や病害虫の抵抗性を高める |
こんなに沢山の栄養素があると、どれにどのような肥料を与えたらいいか分かりづらいわ。
では、次に肥料について説明してみるね。覚えたてなので復習しながら・・・。
肥料の分類と化成肥料の位置付け
肥料は牛糞・魚粉・落ち葉などの動植物由来の原料「有機質肥料」と、石油・リン鉱石・硫酸などの無機物由来の原料「無機質肥料」に分類されています。活字が苦手な方は、下表に要約纏めていますので参照願います。
有機質肥料と成分
区 分 | 分 類 | 窒素(N):% | リン酸(P):% | カリウム(K):% | 特性・効果 |
有機質肥料|植物性① | 油粕等 | 5.3 | 2.3 | 1.0 | 遅効性|K少量 化成肥料と併用する |
有機質肥料|植物性② | 草木灰 | – | 4.0 | 1.0 | 同上 |
有機質肥料|動物性① | 魚粕等 | 6.7 | 4.2 | 0.5 | 効果ゆっくりと持続 化成肥料と併用する |
有機質肥料|動物性② | 骨粉 | 2.7 | 22 | 0 | P多量|元肥として利用 |
有機質肥料|動物性③ | 鶏糞 | 5.0 | 4.0 | 2.0 | 速効性|多量は肥ヤケ |
有機質肥料|動物性④ | 牛糞 | 0.3 | 0.2 | 0.1 | 成分少量 |
有機質肥料。作物に必要な栄養分(窒素・リン酸・カリウム等)を含む肥料を動物や植物といった有機物から生成したもの。土壌中で微生物の効果で植物が吸収する養分を分解するため、即効性はないが、持続性があるとされている。
無機質肥料(化学肥料)と成分
区 分 | 分 類 | 窒素(N):% | リン酸(P):% | カリウム(K):% | 特性・効果 |
無機質肥料|単肥① | 窒素性質 | 硫安21 尿素46 石灰窒素21 | – | – | 速効性|水溶追肥 窒素多量|水溶追肥 遅効性|土壌の消毒可 |
無機質肥料|単肥② | リン酸性 | – | 過リン酸石灰17 溶成リン肥20 | – | 速効性|元肥利用可 遅効持続性|元肥利用可 |
無機質肥料|単肥③ | カリ性質 | – | – | 硫酸カリ48 塩化カリ60 | 速効性|過多で苦土欠乏 同上|葉に付着で肥ヤケ |
無機質肥料|複合性① | 普通化成 | (例)8 | (例)8 | (例)8 | NPK含有量30%未満 速効性|三成分少量 バランス良 |
無機質肥料|複合性② | 高度化成 | (例)15 | (例)15 | (例)15 | NPK含有量30%以上 三成分多量 多施肥は要注意 |
無機質肥料|液肥 | 液肥 | 15 | 5 | 8 | 速効性|原液は元肥可 希釈して使用 |
無機質肥料。窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)の1種類のみを含む「単肥」、2種類以上を混合した「複合肥料」に分類される。
高度化成肥料
複合性肥料のうち、普通肥料よりも三大肥料成分の含有量が多い肥料を高度化成肥料と言う。
(1)高度化成肥料とは、窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)の合計した成分含有量が30%以上
(2)窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)の割合が14%・14%・14%や15%・12%・15%の配合があり「14-14-14」や「15-12-15」などと表記されることが一般的によく見受けられる。成分含有量はどちらも42%となっている。
名水湧く湧く農園で頻繁に使用される肥料
硫安
ジシアン806
NK2
14-14-14
「14-14-14」や「高度肥料」は、講習会資料でよく見かける単語だね。では、普通肥料と高度化成肥料を使い分けを行うメリットはあるの?
高度化成肥料は、含有量が多いので施肥量や回数が減らするよね。要するに・・・。
高度化成肥料を使用するメリット
高度化成肥料は、普通化成肥料に比べて含有成分の比率が大きく肥料成分を多く含むため、必要施肥量に対する肥料の量や施肥回数を減らせるメリットがある。
例えば、普通化成肥料「8-8-8」と、高度化成肥料「15-15-15」では各成分の含有率が2倍近くも異なりますので、同じ成分量を半分程度の体積の肥料で賄うことが出来て、運搬や散布の負担を大幅に軽減できます。これは作業時間の短縮にもつながります。反面、散布時の偏りや過多施肥だと作物に不具合的な発症するので注意が必要な肥料とも言えます。
なるほどね。
んじゃ、「施肥」・「追肥」などの単語もよく見かけるわよ?コレも使い分けしてるの?
これも悩ましいよね。長期的に情報収集した分、自身もだいぶ理解出来てきたよ。
施肥とは?
施肥とは、作物の成育をよくして、花の付き方や、果実の付き方を良くするために、作物の栄養分となる有機質肥料や無機質肥料を与えること。また、その行為を施肥と云う。で、施肥する時期により呼び名も違います。
元肥(もとごえ)
元肥とは、作物の播種や苗の定植を行う前に、あらかじめその田畑に混ぜ込む肥料を云う。
追肥(ついひ)
追肥とは、作物の播種や苗の定植後に作物の成育状況に合わせて追加する肥料を云う。
生育期間が長く、途中で肥料切れする作物では何回かに分けて肥料を補うことが必要。作物の種類によって異なりますが、一般的には、対象作物の間引き終了した時点に第1回目、2回目は本葉4~5枚の頃、そして、本葉が7~8枚で3回目を行う。果菜類では回数が増え、その生育の状況を見て行います。
追肥の施し方
追肥は、作物の根の先端辺りに肥料をまき、軽く土寄せするのが基本となりますが、施し方は作物の種類によって少しずつ異なるようです。
(1)例えば、茄子やトマト等の実を付ける野菜は、栽培する生育期間が長くて、根が少しずつ外側に伸びていくようなので、追肥を施す場所も少しずつ外側にしていきます。
(2)青梗菜や白菜などの葉もの野菜と、人参や小株などの小型の野菜は、根が広く伸びないので、株元の近くに肥料を施しようです。施肥前に、必ず作物に適した施し方を確認して実施しましょう。
そういえば、「20g」とか「40g」とか秤(はかり)が無いと分からないよね?
そうね、大体の目安は園主が云うにはこんな感じみたいだよ!
疑問点|肥料の計り方はどうすればいいの?
粒状肥料の一握りは何gという計量目安は?
肥料の表記で「一握り」「グラム」などが一般的です。 粒状肥料は製品によって比重が違うので、一概に言えないようですが、男性の一握り35~40g、女性の一握り25~30gみたいです。女性の一握りは約10g程度少なくなる。因みに「名水湧く湧く農園」では一握り20g程度とご指示がありました。間違っていたら(*´・x・`)ゞ)))ゴメンナサイ。
大まかな肥料の目安
ココからはアラ50私自身の認識ですので合ってるか分かりませんよ。
(・・・、中学理科勉強すべきだった!( ,,`・ω・´)ンンン?、こんなの習った記憶がないなぁ?)
1カップ200㏄とは200g。確か、200ml → 200cc → 200gとはすべて同じ容量です。
1000mgとは、1000cc → 1000mlのはず。且つ、1g、当然か(゚Д゚;)?
なので、「名水湧く湧く農園」内の講習会資料で頻繁に出てくる肥料20gや40gは、使用する計量カップの目盛りを確認して、単位:ml(cc)の目盛りで20ml(cc)や40ml(cc)を計量すると良いと思います。または、手で軽く一握りでも問題ないと思います。
自身が厳選する”計量カップなどの農園アイテム”についてもご覧下さい。
※[陳謝]:只今記事を整備中です。更新までもう暫くお待ちください!
最後に
作物の栄養分である肥料は、多ければ良いというものではないようです。人様もガッツリと暴飲暴食では肥満や病気の原因になります。それは作物も同じで、栄養過多のリッチ環境はよくありません。いかに重要なのは養分がバランスよく含有している肥料を、必要な分量だけ付与すること。
私自身みたいな野菜作りに慣れていない人は、有機肥料と無機肥料を上手に使い分けるのがオススメです。野菜の種類によって与える肥料も変わってきますので、是非、肥料の三大要素についてはしっかり覚えておくと良いでしょう。分からなくなってしまったら、こちらのサイトに来て当記事を参照してみて下さいねぇーダ─(○`・」0・´)」─ッ!!
本日のまとめ
今回は肥料について、分類や施肥などを綴りました。まだまだ、不十分な点はありますが情報取集で共有したいと思います。勿論、この様な資料だけでは、いざ実践しようとしても難しいため個人の栽培管理スケジュールを作成するのもオススメします!また、記事や写真について興味がありましたら、また当サイトまでお立ち寄りくださいね!
名水湧く湧く農園を知りたい方!実際に始めたい方へ
わくわく連絡です
当メディア「名水湧く湧く農園」に関連する記事については、初心者で農園や菜園に興味がある方、自身の備忘録として内容更新しています!
JAはだの主体・支援「体験型農園|名水湧く湧く農園」では、JAはだのの営農技術顧問から栽培指導を受けられた園主とその家族の方々から農園栽培を直接指導してもらえます。そこで体験して培った「イロハ」情報もあわせてお届けしています!
農園や菜園で野菜作りをこれから始めようとする方、何から始めていいのか?お悩みの方や、少しでも興味がある方はこちらの「名水湧く湧く農園」を参考にしてみては如何でしょうか?
(`・ω・+´)ノ≡【☆。+゚お世話になっている方のHP。+゚☆】
現在入園中の「名水湧く湧く農園」です。見学・仮予約随時受付してるみたいです!
(・∀・)________☆ёйd★________(・∀・)
以上、最後までお付き合いありがとうございます。
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イイじゃん!(0)
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(゚Д゚)野菜の施肥タイミングは難しいですね。